頭皮の乾燥とシャンプーの選び方・使い方

頭皮の乾燥はフケや血行不良をもたらすほか、抜け毛の原因なることもあります。もともとの肌質が乾燥ぎみの人も多いのですが、頭皮にトラブルをもたらすような乾燥は日々の生活環境が原因にあるのがほとんど。それだけに日々の洗髪によるケアが重要になります。

 

とくにシャンプーの選び方は頭皮の乾燥対策の要といってもよいでしょう。そもそも頭皮の乾燥の原因の大半がシャンプー環境にあるといっても過言ではありません。具体的に言えば刺激の強すぎるシャンプーを使用したり、強く擦って洗いすぎてしまうことで保湿力が失われ、乾燥してしまうのです。
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石油系合成界面活性剤も肌質によっては問題ない場合もある

頭皮の乾燥とシャンプー

そのためシャンプー選びの際には自分の肌質や頭皮の健康状態を踏まえた上で正しい選択を行う必要があります。よく石油系の合成界面活性剤は避けた方がよい、といわれますが、必ずしもそうとはいえず、肌質によっては問題がないケースも見られます。あくまで自分の頭皮との相性がポイントです。

 

また、現在抱えている問題に効果を発揮してくれるシャンプーを探すことも選び方のポイントとなるでしょう。たとえば吹き出物やニキビの悩みを抱えている場合にはグリチルリチン酸など消炎作用を備えた製品を、薄毛の悩みを抱えている場合は育毛成分が含まれた製品を選ぶといった具合です。

 

テレビCMなど派手な宣伝で売り込みをかけているシャンプーも多く見られますが、宣伝文句に惑わされず、あくまで自分の判断で決めることがシャンプー選びの大前提となります。

シャンプー成分と頭皮にはどんな関係がある?

シャンプーは製品ごとにさまざまな成分が配合されています。とくに近年では育毛や頭皮ケア効果を備えたシャンプーが増えているため、成分も多様性を増しています。製品を選ぶ際にはどんな成分が使用され、頭皮へどのような影響を及ぼすのかも知っておく必要がありそうです。

 

シャンプー成分といえばまず石油系の合成界面活性剤についてあげておく必要があるでしょう。洗浄力に優れ、安価で製造することができることか以前から広くシャンプーに使用されてきました。しかし現在では頭皮にダメージをもたらすことが明らかになっているほか、環境への悪影響も指摘されるようになりました。安価なシャンプーを購入する際には注意した方がよいかもしれません。

アミノ酸系成分やグリチルリチン酸などが頭皮に良いと言われている

頭皮の乾燥とシャンプー

意見が分かれているのがシリコーン。毛髪を保護する役割を果たす一方、傷んだ髪にダメージをもたらしてしまうとも言われています。ただシャンプーを製造しているメーカーがシリコーンの悪影響を否定する見解を発表するなど、頭皮への影響が明らかになっていない状況です。

 

一方、頭皮によい影響を及ぼすことで広く使用されている成分もあります。とくに近年人気なのがアミノ酸系の成分。代表的なところではヤシ油脂肪酸、L-アルギニンなどです。これらの成分は頭皮への刺激が少なく、余分な皮脂だけを除去してくれる成分で注目を集めています。それからニキビや吹き出物、かゆみ防止によく使用されるのがグリチルリチン酸です。薬用シャンプーによく見られます。あとは頭皮の保湿に役立つ柑橘類のエキス、さらに男性の育毛効果に役立つというノコギリヤシエキスなども挙げておきましょう。

頭皮の乾燥を予防する正しい洗髪方法

頭皮の乾燥の原因の多くは誤ったシャンプー、洗髪方法にあると言います。逆に言えば正しい洗髪方法さえ実践していれば乾燥を改善、あるいは予防することも可能ということになります。ではどのような洗髪方法がよいのでしょうか。

 

まず覚えておきたいのは自分の肌質や頭皮の状態にあったシャンプーを選ぶこと。これを大前提にしてはじめて正しい洗髪方法がなりたちます。

髪を良く濡らし手の平でシャンプーを泡立ててから、優しく洗っていく

頭皮の乾燥とシャンプー

基本は「洗い過ぎない」「力をこめすぎない」。基本的に洗髪とは擦って汚れを落とすのではなく、泡の吸着力で落とすものです。泡が毛穴の奥にまで入り込み、汚れを吸着、かきだすことできれいにすることができるのです。ですからまずシャンプーをよく泡立てること。直接頭皮に塗布するのではなく、手のひらに出し、よく泡立ててから使用するようにしましょう。

 

力をこめず、擦らない、爪を立てない。指の腹で優しくマッサージしていく感覚で洗っていきます。すでに乾燥状態になっている人はオイルをまぜて実際にマッサージを行っていくとよいでしょう。

 

そして最後にしっかりとすすぎをし、洗浄成分と汚れを洗い流します。すすぎがしっかりできていないと洗浄成分と汚れが皮膚表面と毛穴に残ってしまい、頭皮へダメージや雑菌の繁殖をもたらしてしまいます

 

あとはタオルで拭く際にも強く擦ったりせず、タオルに水分をしみこませる感覚で行いましょう。これらの洗髪方法はごくごく簡単かつ基本的なもの。改めて自身の洗髪の習慣を見直してみるとよいのではないでしょうか。

頭皮の乾燥の原因と対策

頭皮の原因とは?

頭皮の乾燥に悩まされている人が増えているといいます。その背景には日常生活の中で乾燥の原因となる要素を抱えやすい点が挙げられます。ではどのような原因で頭皮が乾燥するのでしょうか。

 

現代社会でもっとも多いといわれているのが誤ったヘアケア、とくにシャンプーです。過剰な清潔意識から「皮脂=汚れ」という思い込んでしまい、徹底的に除去してしまう人が多いようです。皮脂はもともと皮膚のバリア機能や水分保持の役割を果たすもの。除去すべきは過剰に分泌された分のみ。にも関わらず必要な分まで除去することで水分保持能力を失ってしまい、乾燥してしまうのです。そこへ刺激の強すぎる洗浄成分や爪を立てて洗うといった要素がさらに頭皮にダメージをもたらしてしまいます。

食生活や乾燥しやすい冬も頭皮の乾燥に関わってくる

頭皮の乾燥とシャンプー

それから生活環境。とくに冬場の環境が要注意。空気が乾燥した季節に暖房を効かせた部屋で長時間過ごしていればどうしても皮膚表面が乾燥していきます。入浴後にすぐに空気が乾燥した場所にいくと急激に皮膚表面の水分が失われる点も注意が必要です。

 

あとは加齢や栄養不足。各種ビタミンやアミノ酸、ミネラルが不足することで皮脂の分泌量や皮膚の水分保持能力が低下してしまいます。この点は肌の潤いやハリとも関わってくるため女性にとって特に重要な点でしょう。

 

こうした原因を踏まえ、できるだけ乾燥しない環境を日々の生活の中で用意することが求められるのです。

頭皮の乾燥を抑えるには?

肌質にはいろいろなタイプがありますが、もともと乾燥しやすい人もいます。極端な敏感肌でスキンケアもままならずに悩んでいる人もいるはずです。一方では生活環境が原因で乾燥するケースも見られます。では頭皮の乾燥を抑えるためにはどのような対策方法があるのでしょうか。

 

ポイントは2つ、外部から脂分を補う方法と、体の内部から乾燥を改善する方法です。まず前者から見てみましょう。頭皮に脂分を補うもっとも効果的な方法はオイルの使用です。ホホバオイルやオリーブオイルなどをシャンプーを使用する際に混ぜるか、事前にオイルマッサージを行うことで適度に脂分を補うことができます。ただ、ここで注意が必要なのは使用するシャンプーや洗う方法にも注意すること。刺激の強いシャンプーでゴシゴシと擦っていることが乾燥の原因となっているケースも多いのです。

皮脂の分泌量を内側から促進するために、栄養バランスを整える

頭皮の乾燥とシャンプー

体の内部から乾燥を改善する方法としては皮脂の分泌量を増やすための対策と保湿力を高める対策が求められます。皮脂の分泌量を増やすためには食生活の充実が欠かせません。ビタミンB2、B6、ナイアシン、葉酸といった各種ビタミン、とくにビタミンCが重要です。他にも亜鉛をはじめとしたミネラルも摂取しておきたいところ。あとはコラーゲンやヒアルロン酸をサプリメントなどで摂取する方法もありますが、まずは食生活、栄養バランスの改善が第一となるでしょう。

 

こうした頭皮の乾燥をもたらす要因を防ぎ、適度な脂分を補うことで皮膚に潤いをもたらすことができるはずです。

冬の頭皮の乾燥対策とは?

冬場は肌が乾燥しやすい時期です。もともと空気が乾燥する季節ですが、そこに暖房が加わることでますます肌から水分が失われてしまいます。頭皮も例外ではなく、適切な対策を行わないと乾燥によるフケや雑菌の繁殖による吹き出物といった問題を抱えることになります。

頭皮の保湿対策はシャンプーだけでなく、温度変化への対処も

頭皮の乾燥とシャンプー

では冬の頭皮の乾燥対策にはどのような方法があるのでしょうか。まずは日々のシャンプーでの保湿対策。これは基本中の基本ですが、ポイントなのは入浴から出た後。浴室から脱衣室への急激な温度の変化によって皮膚が冷え、急速に水分が失われてしまいます。入浴の際にはできるだけ温度変化が少ない環境を心がけましょう。また、冬場だけに限りませんが、オイルマッサージを取り入れたり、蒸したタオルで頭を包んでパックするのも有効な乾燥対策です。

 

急激な温度変化といえば外出時にも注意したいところ。外気に晒された環境から急に暖房が効きすぎる環境に移ると頭皮への負担が大きくなります。一方、暖房が効いた部屋にずっとい続けるのも要注意。とくに石油ファンヒーターは空気が乾燥しやすいため、加湿器もうまく活用して暖房対策を行っていくようにしましょう。

 

手足に比べると頭皮は冬場の乾燥のダメージがあまり目立たない印象もあります。しかしそれだけに注意が必要。乾燥した状態に合わせてシャンプーを変更するのもひとつの対策方法となるでしょう。頭皮の状態をチェックし、ガサガサになっていたり、血行不良で赤くなっていないかどうかも確認しておきたいところです。

頭皮の乾燥と関連する症状

頭皮の乾燥とかゆみの関係

頭皮の乾燥が原因でかゆみに襲われるケースもよく見られます。かゆみというとニキビや脂漏性皮膚炎のように頭皮表面のトラブルが原因で発症するイメージが強く、どちらかといえば脂性の人になりやすい印象があります。しかし乾燥、とくに極端な乾燥が原因でかゆみが発生することも考えられます。

 

まず頭皮が刺激に対して敏感になっている状態。乾燥がひどい状態の場合、ガサガサになった表面が剥がれ落ちてしまうことがあります。その結果皮膚が外気に晒され、刺激によってかゆみを感じるようになるのです。カサカサのフケがある人はとくに注意した方がよいでしょう。また、外気だけでなく紫外線の刺激が原因でかゆくなることもあります。こちらはよりダメージが大きくなるので注意したいところ。

ヘアケアのしすぎでバリア機能が低下してかぶれやすくなることがある

頭皮の乾燥とシャンプー

もうひとつ、ヘアケアの刺激がかゆみをもたらすケースも考えられます。頭皮が乾燥しているとバリア機能が低下し、かぶれや皮膚炎を起こしやすくなります。とくに洗浄力の強いシャンプーを使用すると接触性皮膚炎のリスクが高くなります。もちろん、ゴシゴシと強く擦るなどわざわざダメージをもたらすような洗い方は問題外です。

 

こうしてみても、乾燥とかゆみの間には密接な関係があることが窺えます。もともと乾燥肌の人が注意するのはもちろん、シャンプーのしすぎ、乾燥した環境で過ごすことが多いなど生活環境の問題を抱えている人も注意した方がよいでしょう。すでにかゆみに襲われている人はホホバオイルなどで脂分を補うのも対策の一つです

頭皮の乾燥とフケの関係

フケといえば不衛生で不潔な人に生じるイメージが強いでしょう。しかし現代社会では毎日しっかり洗髪しているにも関わらずフケが出てしまう人が増えています。その理由として挙げられるのが生活習慣、とくに食生活やストレスによる皮脂の過剰分泌。つまり脂性肌の人にフケが生じやすいのです。

 

しかし、一方では乾燥状態が原因でフケが生じることもあります。乾性フケとも呼ばれますが、こちらは皮脂の分泌が原因ではなく、頭皮が剥がれ落ちる形で生じる点が大きな特徴です。

乾燥でターンオーバーが乱れて、はがれた角質がフケとなる

頭皮の乾燥とシャンプー

頭皮に限らず、肌が極端な乾燥状態にあると表面がガサガサな状態になります。ターンオーバーもうまく機能しておらず、古くなった角質が剥がれる形で取れるようになるのです。剥がれ落ちた頭皮がフケとなるわけです。

 

そのため、脂性のものがベタベタしているのに対し、乾性フケはカサカサで乾いているのが特徴です。またサイズが大きなものが多く、スーツを着ていると肩の部分に白く付着するのでよく目立ちます。脂性のような不快な臭いこそないものの、どうしても不衛生な印象を与えてしまいます。

 

頭皮の乾燥によるフケは冬場やエアコンが効きすぎた部屋に長時間いることで生じることが多いほか、洗浄力が強すぎるシャンプーで頭皮の保湿に必要な皮脂までも除去してしまった場合にもよく起こります。そのため中高年の男性だけでなく、若い世代、あるいは女性にもよく見られるため注意が必要です。脂性に比べれば正しいシャンプーの選択などで対処しやすいため、適切なケアが重要なポイントとなるでしょう。

頭皮の乾燥と薄毛の関係

頭皮に関わる悩みのなかでももっとも大きな問題となるのが抜け毛・薄毛。とくに近年では生活習慣やヘアケアが問題で薄毛の悩みを抱えるケースが増えています。だからこそシャンプーでの頭皮ケアが重要視されているのです。では頭皮の乾燥が薄毛の原因になることはあるのでしょうか。

 

一般的には薄毛の悩みは脂性肌の人が抱えやすいといわれています。分泌量が多すぎる皮脂が毛穴を詰まらせ、ニキビやフケなどのトラブルをもたらし、抜け毛を増やしてしまうからです。しかし逆に極端な乾燥状態が続くことでも抜け毛・薄毛の原因となります。

乾燥によるバリ化機能低下や血行不良が、正常な毛髪サイクルを狂わせる

頭皮の乾燥とシャンプー

まず頭皮が乾燥してしまうとバリア機能が低下します。そのため雑菌やウイルスの侵入を許し、繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。その結果吹き出物が増え、肌の健康状態の悪化から抜け毛が増えてしまいます。また、極端な乾燥状態が続くと皮膚の表面がはがれおちる形でフケが増える場合もあります。フケとともに抜け毛が増える状態を粃糠性脱毛症といいます。とくに女性が「洗いすぎ」によって生じるケースが増えています。

 

さらに乾燥すると頭皮が硬くなってしまい、血行が悪くなります。そうなると血液を通して毛根部に酸素と栄養がうまく行き渡らなくなり、発毛・育毛がスムーズに行われなくなってしまいます。その結果寿命が短い弱くて細い毛しか生えてこなくなり、次の毛が生えてくる前に抜けてしまうため、結果的に薄毛になってしまいます。このように、乾燥した状態が続くと薄毛になる恐れがあるため、日ごろからしっかりケアを行うよう心がけましょう。

頭皮の乾燥と血行不良の関係

頭皮の乾燥については血行不良との関わりも頭に入れておく必要があります。とくに現代社会では生活習慣や誤ったヘアケアが原因で頭皮の乾燥と血行不良の両方が生じてしまうケースが多く見られます。しかも頭皮の血行不良は薄毛の原因にもなるため注意が必要です。とくに女性は冷え性など血行が滞りやすい人が多いだけに適切な対策が求められます。

乾燥すると頭皮が硬くなり血行不良に陥り、更に薄毛の原因になる

頭皮の乾燥とシャンプー

頭皮の乾燥と血行不良は切っても切り離せない関係にあります。乾燥が原因で頭皮が硬くなり、血行不良に陥ってしまう面もあれば、血行不良によって皮脂の分泌量が低下し、乾燥してしまう面もあります。また、紫外線のダメージや刺激の強すぎるシャンプーの使用などによって両方が同時に進行するケースも見られます

 

とくに注意したいのが誤ったシャンプー。現代社会はどうしても清潔意識が強すぎ、汚れをすべて落とそうと必死になってシャンプーをしてしまう傾向があります。肌に合わない刺激が強すぎる洗浄成分のシャンプーを使用し、ゴシゴシと擦ってしまうことで頭皮の水分維持に必要な皮脂までも落としてしまい、皮膚表面を傷つけ、乾燥と血行不良をもたらしてしまうのです。

 

頭皮の水分が失われ、硬くなって血行が悪くなると毛根に栄養が十分に行き渡らなくなり、薄毛の原因ともなります。血行の状態は頭皮の色をチェックすることで判断できます。白い場合は健康、赤くなっていると要注意。頭皮マッサージやオイルなどをうまく活用し、乾燥と血行対策両方を賢く行っていくこと必要になってきます。

 

 

《参考》
薬用シャンプー及び薬用リンスの承認審査に係る留意事項
頭皮の乾燥とシャンプー | 美的.com
頭皮の乾燥とポーラのシャンプー
頭皮の乾燥と花王メリットシャンプー